〜イースター〜
イースターはキリストの復活を祝う行事で、クリスマスと同様キリスト教徒の方々にとってとても重要な日。
この日はこ家族で集まって卵を使ったゲームをしたりご馳走を食べて過ごします。
イースターのシンボル卵は復活を表し、多産のうさぎは命の力強さと豊穣を表していると言われています。
集まった人々は美しく彩られたイースターエッグをプレゼントしあうのがお約束なのですが、昨今では子供向けには大きなチョコで出来た卵の中におもちゃ等が入っているもの、大人向けにはちょっぴり高級なブランドのイースター限定チョコ等を送ることが多いようです。
ちなみに・・
ヴィクトリア時代の卵の形をしたチョコレートモールド(型)が残っているので、すでにヴィクトリア時代にはチョコレートでイースターエッグが作られていたようです。
来年(2021年)のイースターは4月4日(日)です。
”来年の”と書いたのは、イースターは「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と定められていて毎年日付けが変わる為で、年によって最大1か月のずれがあります。
イースターのエッグデコレーション
イースターカード
イースターエッグチョコレートの作り方
イースターの食べ物
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ゆで卵
・
ホットクロスバンのレシピ
・
ヴィクトリア時代のホットクロスバンのレシピ
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イースターのエッグデコレーション
イースターにぜひ飾りたい卵飾りイロイロとその作り方等をご紹介いたします。
上の写真は仙台市でエッグアートのお教室を主宰されている伊澤さまの作品で、中心に描かれているのはアンティークの椅子。
イースターエッグの作り方
仙台でエッグアートのお教室を主宰されている伊澤俊子さま( JAPAN INTERNATIONAL EGGART by 代官山エッグアートスタジオ 公認講師)にイースターエッグの作り方を教えていただきました。
用意するもの
・タマゴ(チキン)
・プリント※
・ビーズ
・リボン
・ヤキトリ用の串など先の尖ったもの
・ストロー(曲がるストローがお勧めです)
・ニス
・糊
・爪楊枝
・筆
・キリ
・ドライヤー
・器
タマゴの穴の開け方
1・タマゴの丸い方にキリなどの先の尖ったもので力加減を見ながらコツコツと突き穴を開けます。
ストローより少し大きめの穴になるよう少しづつ開けましょう。
2・中身はヤキトリ用の串などで撹拌してからストローを差し込み穴を下に向けながら器に出します。
3・タマゴの殻の中を水道水で綺麗になるよう5〜6回洗います。
水道水はチョロチョロ出しましょう。
4・完全に乾くまで2〜3日乾燥させます。
プリントの貼り方&装飾
1・プリントを水の入った器に90秒ほど浸します。
2・水から引き上げたプリントをタマゴに放射状に少しづつ広げながら貼ります。
3・貼り終えたらニスを塗り、ドライヤーで乾かします。
これを4〜5回繰り返します。
注;ドライヤーはタマゴから少し離してかけましょう。
4・タマゴの前後の中心になる所をぐるりと一周リボンを糊で貼ります。
その際、リボンの方に爪楊枝で糊付けして貼ると良いです。
(タマゴの穴を隠します)
5・最後にりぼん結びを飾って完成です。
お好みでビーズを貼っても
タマゴに色を付けたい時は薄めの色にしましょう。
※プリント(デカール)は専用のものを使うと、手軽に綺麗に仕上がります。
お気に入りの印刷物等を使用することも出来ますが、卵は球体なので固さのある紙を貼ろうとするとごわついてシワができてしまい(綺麗に貼ることが)難しいかもしれません。また紙の厚さも気になるように思います。
レッスン後のティータイムでは伊澤さまが趣味で集めているアンティークの食器が使われることもあり、生徒さん達はとても楽しみにしているのだそうです。
※左の写真は、イースター用に伊澤さまが制作されたエッグアートです。
近郊にお住まいの方はぜひ、伊澤さまの作品とヴィクトリアンキャットのアンティーク達に会いに行ってみてください
詳しくは shun15712@gmail.com までお問い合わせください。
イースターカード
イースターカードは、復活の象徴である卵と豊穣を意味する多産のウサギのイラストが描かれたものが多いです。
愛くるしい少女達が卵を運んでいるイラストにエンボス加工を施したイースターカードは、1909年の4月10日に投函されたものです。
ちなみにこの年のイースターは4月11日でした。
このイースターカードは1911年の4月1日に書かれたもので、この年のイースターは4月2日でした。
今でもカードの最後に頻繁に書かれる”×”マークはキスの表しており、カードを埋め尽くすこの×マークは沢山の愛を込めてという意味になります。
ヴィクトリア時代の
イースターエッグチョコレートの作り方
この時期はイギリスのどこのスーパーマーケットでも買えるチョコレート製のイースターエッグが、ヴィクトリア時代にはすでに作られていたと知った時は本当に驚きました。
写真はヴィクトリア時代のチョコレートモールド(型)です。
材料
・チョコレート
作り方
1.チョコレートを湯煎にかける。
2.型にチョコレートを適量入れて型の内側をチョコレートがまんべんな行き渡るようにする。
3.チョコレートが固まったら、型をスプーンのようなものでトントン叩いてチョコレートを型から取り出す。
ワンポイントアドバイス
失敗したらまたチョコレートを湯煎にかけて再トライ♪
イースターの食べ物〜ゆで卵〜
イースターと言えば美しく彩られたイースターエッグが有名ですが、もし絵を描く自信がなかったらアンティークのエッグスタンドに卵を乗せて飾っても素敵です♪
イギリス式トロトロゆで卵でイースターをお祝いしましょう
材料
・卵
・酢(少々)
・塩
下準備
卵を室温に戻し、お尻に針で穴を開けておく(茹でている時に割れないように)。
作り方
1.鍋に水と酢を少し加えて湯を沸かし、卵を入れる。
2.菜箸でコロコロ転がしながら6分〜6分30秒くらい(好みで・・)茹でる。
3.卵カッターで卵の上部をカットするか、卵の頭をスプーンで叩いて穴を開けてスプーンですくって食べる。
ワンポイントアドバイス
すぐに食べない場合は、卵が冷めないようエッグスタンドに布をかけておくといいです。
あると便利な食器など
・エッグスタンド
・ソルトボウル&ソルトスプーン
イースターの食べ物〜ホットクロスバン〜
ホットクロスバン(Hot cross bun)は、上に十字飾りのある甘いパンで、聖金曜日(イースターの前の金曜日)に食べるものとされています。
(今はどこのスーパーでも一年中買うことができます)
材料
・強力粉 450g
・塩 小さじ1
・ミックススパイス 小さじ1
・シナモン 小さじ1
・バター 50g
・イージードライイースト 1袋
・砂糖 50g
・カラント(レーズン) 150g
(50gを刻んだオレンジピールに置き変えても美味しい♪)
・温めたミルク 150ml
・ぬるま湯 大さじ4
・卵 1 beaton
グレーズ(照り)
・砂糖 50g
・牛乳 大さじ3
作り方
1.ボウルにふるった小麦粉、ソルト、スパイス入れ、バターをもみこみむ。
2.イーストと砂糖、カラントを混ぜる。
3.真ん中に穴を作りって牛乳、水、卵を入れ、滑らかで弾力が出るまで上下を返しながらこねる。
4.油を塗ったボウルに入れてラップで覆い、暖かい場所で2倍になるまで1〜1時間半放置する。
5.生地をたたいて空気を抜いてから12個のボールを作り、油を塗ったベーキングトレイに乗せてから上から押さえてやや平らにする。
6.油を塗ったラップで覆い、30分間放置する。
7.ラップを取って、各パンに十字に切れ目を入れ、余熱をしたオーブンで20〜25分間焼く。
8.小鍋に牛乳と砂糖を入れ火にかけ沸騰させ、焼き上がったパンの上でブラシで塗る。
9.ワイヤーラックで冷ます。
ワンポイントアドバイス
ホットクロスバンらしく十字飾りがより目立つよう、十字の切り込み部分にアイシングでデコレーションをしても・・
あると便利な食器など
・ブレッド/ケーキスタンド
・サービングフォーク
ひと口ウンチク
サービングフォークがあると手を汚さずにスマートにパンやケーキ等を取り分けられます。
ヴィクトリア時代のホットクロスバンのレシピ
ヴィクトリア時代に発行されたミセスビート家政書(1880年版)に掲載されていた”ホットクロスバン”の当時のレシピです。
ぜひ現代のものと食べ比べてみてください。
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